大磯に移住して良かったーと、今でもたまに感じている私ですが、
4年ほど前には大磯町に住むなんて全く考えてもいませんでした。東海道線は利用していましたが、電車で降りたこともなかった気がします。
ここで、自分自身の記録のためにも、どうして大磯に住むことになったのか、簡単に振り返ってみることにします。
もともとの生活
結婚して娘が生まれ、私達家族は3人で神奈川県の横浜市内に住んでいました。娘が生まれてから少し広めの賃貸に住み替えたのですが、将来的にどこに住もうとか、全く考えずに引っ越していました。ただなんとなく、当時の私はこのままずっと横浜に住むのかな、、と思っていました。
そんな生活に変化が訪れたのは主人が生命保険を見直したいと考え始めたことです。
主人が生命保険見直したいという話をしてきた
私の知らないうちに、生命保険関連の本をいろいろ買って、保険内容を変更しようかどうしようか考えていたようです。話を聞いてから私もいくつか購入した本を読ませてもらいました。
その本の中で紹介されていた内容の1つに、「賃貸に住んでいて、世帯主にもしものことがあった場合、残された家族はずっと賃貸に住み続けて、家賃を払い続けなければならない。保険の1つとして、住宅ローンを申し込んで住居を購入するという選択もある。」そのままの文章ではないですが、このような項目がありました。
ほとんどの方がご存知だと思うのですが、住宅ローンを組んで、ローンを組んだ本人にもしもの事があった場合、住宅ローン残金は払わなくて良くなります。恥ずかしながらそのことを当時の私は知りませんでした。
保険見直しの話とは別に、それならとりあえず家買ってローン組んだほうがよくない?という流れになり、家買おうか、という話になったのです。
どんな家を買うか?
どこに住むかよりも、まず、どんな家に住みたいかというところから考えました。当時は築30年程度の賃貸マンションに住んでいました。冬は結露がひどく、カビもかなり発生していて、赤ちゃんがいるのに、申し訳ないなと思いながら住んでいました。家を買おうとなって、住宅関連の本や雑誌を読んでいるうちに、
「自然素材の家に住みたい」
と思うようになってきました。そして、マンションか戸建て、どちらにするか。この選択は割とすぐに決まりました。もともと私達夫婦の実家が戸建てだったので、なんとなーく戸建てがいいかなと思っていたこと。また、この賃貸マンションの前に住んでいたアパートで、上の階に住んでいた子どもの走る音や泣き声などが夜遅くまでけっこううるさかったので、マンションで下の階に迷惑かけたくない、下を気にしながら生活したくない、ということで、戸建てを探すことに決めました。
当時特に参考にしていたのは「新版 家を買いたくなったら」という本です。リノベーションするにも新築を建てるにしてもかなり参考になりました。少し古い本になりますがお時間がある方はぜひ読んでみてください。
家を買おう!思い立ってからのはじめの一歩
戸建てを買おう!ってなると、だいたい最初にみなさん行くと思います。住宅展示場です。といっても買う気満々ではないので、各モデルハウスに入るのに少し緊張しました。
基本的に営業されるので住所名前はもちろん、予算はいくらか、土地は持っているのか、年収はいくらかなど、基本的なことをアンケート用紙に記入しなければなりません。それぞれ書くのが結構面倒ですが、気になったハウスメーカー数社は何回か訪問しました。
それぞれのハウスメーカーで少し深くお話させていただくと、予算はだいたい私達が考えていたよりも1,000万円前後オーバー、、、高いです。。しかもネットで調べると、もともとの見積よりかなり上がったとか、オプションで追加数百万だったなどなど、たくさんの不安要素が出てきました。
やっぱり有名ハウスメーカーで新築を建てるとなると、土地も持っていない30歳前後の夫婦からするとけっこうハードルが高いものでした。でも、そこはハウスメーカーさんも営業しないとなので、私達夫婦の年収でも大丈夫とかなり念を押されたり、ファイナンシャルプランナーに相談してもらって、試算させてくれたりと、色々やらせてはもらったのですが、
やっぱり高いからハウスメーカーはやめよう
という結論に至りました。実際に夫婦の収入からみて確かに払えない金額ではなかったのですが、家にそこまでお金をかけるより、生活にお金をかけたり、子どもの将来のために貯金したいよね、という話でまとまりました。
ちなみに、建売の戸建ては1回見学には行きましたが、「希望の間取りやデザインにできない」「建材や断熱材などの内装材料が不安」などの理由で候補から除外しました。
新築じゃなくて、戸建てリノベーションがいいんじゃない?
家を買おうと考え始めてから、色々な住宅関連の雑誌を見ているうちに、中古の戸建てを買ってリノベーションがいいかも!と夫婦で考えるようになりました。
中古リノベのいいところは、なんといっても新築で家を建てるよりも安くすむことが多いという点です。その上、内装は希望のデザインや素材で仕上げてくれる会社もある。いい物件があればお手頃なのに素敵な家に住めるかも!ということで、夫婦の間では
中古を買ってリノベーションしよう
という方向性に変わりました。いくつかのリノベーション会社から資料請求したり、実際に店舗を訪問してみたりして、ある1社さんで物件探しからお願いすることになりました。もう気分はうきうきわくわくです。ちなみに、私達の住みたい場所の条件として、
- 海と山に囲まれた場所希望
- 主人が東京通勤なので、電車は座れる駅のある町がいい
- 駅徒歩12分以内ぐらいで、さらに駅と家の間の高低差が少ないところ希望
- 1階ですべての家事を行いたい
- 小学校が遠すぎないといい
- 自然素材の家に住みたい
というものがありました。1の理由としては、釣り好きの主人にとって、海の近くは外せないということ。山に関しては、自然が多そうで子育てになんとなく良さそうだなといった勝手なイメージです。
2は、当時住んでいた横浜市内から都内への通勤が、満員電車を乗り継ぐような接続で、朝からストレス溜まって大変だったという理由から。
3については、単純に坂が嫌なのと、土地についても道路と平坦のほうが何かといいと色々な本に書いてあったためです。
4については、家事を早く行いたいため、1階にすべての水回りと洗濯を干す場所、家族用のウォークインクローゼットが欲しいと考えていたためです。そのために、希望の間取りとしては、1階が20坪程度、2階が10坪程度の家であることが希望でした。
5は子どもの通学への不安。まあ、30分ぐらいだったら大丈夫かなと思っていたので、そこまで気にはしていませんでした。
6は、雑誌を読み漁っているうちにたどり着いた結論。無垢のフローリングや珪藻土の壁に憧れました。
毎日中古物件情報をチェックして、調べまくっていました。いい物件があれば、リノベ会社の担当者の方にこの物件どうですか?とメールしてみたり。自分で良さそうな物件の近くを見に行ってしてみたり。そんな日々を送る中、何回かリノベ会社さん同伴で物件を見に行ったりしていたのですが、ある1件のお宅がとってもとっても良くて、夫婦ともに大変気に入ってしましました。
確か築25年〜30年ほどの有名ハウスメーカーが建てたお宅。断熱性能バッチリで広さもある。私達の希望条件1〜6もクリアしていました。(間取りは1階、2階とも同じ広さでしたが、総面積が広かったので4の条件もクリアしそうでした)
この先、こんな条件のいい中古物件出てこないよ
こちらのお宅を見つけて1週間程度考えました。中古と言っても今までに買ったことのない大きな金額なので夫婦だけで結論を出すのが怖く、自分の両親にも意見を聞いてみたり。色々考えましたが、
やっぱりこの家いい!買おう
となって、ローンの審査も申し込み。審査も通ってさあ明日は契約!ドキドキするけど楽しみだー!!なーんて思っていた矢先の契約日の前日、まさかの連絡がリノベ会社さんから入ったのです。
「売り主さんが売りたくないと言っています」
えぇー!!
なんで?どうして?家を見学させてもらっていたときは色々説明してくれていたし、何も問題なさそうだったのに、何故。ショックで頭真っ白になりました。
売り主さん担当の不動産会社さんが言うには、リフォームするつもりなら売りたくないと言っている、だそうでした。
そんなの、中古で売るんだから、買ったあとのリフォームなんて売り主に関係ないし!と、怒りとショックで呆然としていたのを覚えています。
いくら私達が考えても、売ってもらえないものは諦めるしかないので、
物件探しは振り出しに戻ったのです。
しかしこの頃すでに、中古戸建てで自分たちの建てたい家は探せなさそうだなと思っていました。特に4の条件【1階ですべての家事を行いたい】をクリアできる物件がまずないのです。
ということでリノベ会社さんには結構頑張ってもらったのですが、丁寧にサヨナラして1から家造りを考えることになりました。
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